前回の記事では、ノートPCの種類と用途別のイメージをご紹介しました。 → 美容師におすすめするパソコンの選び方〜ノートパソコン〜(前編)
今回は、実際に購入する際のスペックの決め方と購入フローを用途別に解説します。「自分の使い方にはどのくらいのスペックが必要なのか」を明確にして、後悔のないPC選びをしましょう。
① 購入する目的を明確にする
まず最初にやるべきことは、「何のためにPCを買うのか」を明確にすることです。
目的が曖昧なまま家電量販店や購入サイトを見ても、膨大な選択肢に迷うだけです。特に動画編集や3DCG制作など特定の用途がある場合は、使用予定のアプリやソフトを事前に決めておくと、必要スペックがそこから逆算できます。
目的が決まったら、次のステップでスペックを決めていきましょう。
② 必要なスペックの決め方
用途別に必要なスペックをまとめました。自分の使い方に近いものを参考にしてください。
転職活動・事務作業・書類作成
転職活動中の方や、Excel・Word・ホットペッパービューティ・会計ソフト等を使いたい方は、以下のスペックがあれば十分対応できます。
| パーツ | 最低ライン |
|---|---|
| CPU | Intel Core i3(第10世代以降)/ AMD Ryzen 3 |
| メモリ | 8GB |
| ストレージ | SSD 256GB |
SPI試験・資料作成・予約サイト管理・ホームページ作成も問題なくこなせます。
CPUの「世代」に注意 Intel製CPUは世代が古いと同じi3でも処理速度が大きく異なります。第8世代以降であれば問題ありませんが、迷ったら第10〜11世代以降を選ぶと安心です。
Officeについて Excel・WordなどMicrosoft Officeを使う予定があるなら、Office搭載モデルを選ぶとインストール作業が不要で手間が省けます。職務経歴書の作成にはWordが主流なので、転職活動中の方には特におすすめです。
エンジニア転職・アプリ開発・個人開発
「ポートフォリオ用にアプリを作りたい」「エンジニア転職を目指して学習したい」「趣味で個人開発をしたい」という方向けのスペックです。
| パーツ | 最低ライン | おすすめ |
|---|---|---|
| CPU | Intel Core i5(第10世代以降)/ AMD Ryzen 5 | Core i7 / Ryzen 7 |
| メモリ | 8GB | 16GB(開発環境を複数立ち上げるなら必須) |
| ストレージ | SSD 500GB | SSD 1TB |
筆者は個人開発歴3年以上で、上記のスペックのPCをメインにスマホアプリ・Webアプリの開発を行っていますが、不足を感じることはほとんどありません。予算に余裕があればメモリ16GBにしておくと、開発環境をいくつも同時に立ち上げる場面で余裕が出ます。
iPhoneアプリ・Mac向け開発を目指す方へ iOSアプリやmacOS向けのアプリを開発したい場合は、Macが必須です。また、Mac推奨の企業への入社を目指している方も、最初からMacを選んだほうが後悔がありません。
動画編集・3DCG制作
動画編集や3Dグラフィック制作には、グラフィックボード(GPU)が搭載されたPCが必要です。
まず、使用予定のソフトの公式サイトに掲載されている推奨スペックを確認することを強くおすすめします。ソフトによって必要スペックが大きく異なるためです。
例として、無料で使える3DCGソフト「Blender」の場合は以下が目安です。
| スペック | 最低動作 | 推奨 |
|---|---|---|
| CPU | 4コア | 8コア以上 |
| メモリ | 8GB | 32GB |
| GPU(グラフィックボード) | 2GB RAM・OpenGL 4.3対応 | 8GB RAM以上 |
| モニター解像度 | フルHD | WQHD以上 |
推奨スペックで揃えようとするとかなり高額になります。学習目的や初級〜中級レベルでの制作であれば、最低スペックと推奨スペックの中間あたりで検討するのが現実的です。
ノートPCでGPU搭載モデルを探すなら GPU搭載のノートPCは種類が少なく高価なものが多いですが、ゲーミングノートPCはGPUが標準搭載されており、種類も豊富で価格帯も比較的選びやすいのでおすすめです。動画編集を目的とする場合も同様に有力な選択肢になります。
なお、本格的に3DCGや動画編集を続けていくつもりなら、拡張性の高いデスクトップPCも視野に入れることをおすすめします。技術が上がるにつれて求めるスペックも上がっていくため、パーツ単位でアップグレードできるデスクトップのほうが長期的にコストを抑えられる場合があります。
③ 購入する
スペックが決まったら、いよいよ購入です。
現在PCを6台所有しており、そのうち1台は自作ですが、購入はすべてネットで行っています。家電量販店は不要なオプションを勧められることが多く、個人的にはネット購入のほうがシンプルで選びやすいと感じています。
参考として、これまで利用してきた購入サイトを紹介します。
楽天 — ポイント還元を活用したい方に
パソコン工房 — BTOパソコン(カスタム注文)に強い
ドスパラ — ゲーミングPC・自作パーツが充実
Amazon — 手軽に比較・購入できる
まとめ
後編では用途別のスペック選びと購入方法をご紹介しました。全体の流れをまとめると以下の通りです。
- 購入目的を明確にする(何のために使うかを決める)
- 用途に合ったスペックを確認する(本記事の表を参考に)
- ネットで比較・購入する(パソコン工房・ドスパラ・Amazonなど)
パソコンは安い買い物ではありません。スペックも年々進化しますし、故障もします。ただ、自分に合った一台に出会えると毎日使いたくなる愛着が生まれ、学習や作業のモチベーションにも繋がります。
この記事が、良いパソコンとの出会いのきっかけになれば嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。


